引越し

引越しするとき困るもの「本」

本という存在は、人類が文字と紙を発明して以降、実にお世話になってきた素晴らしいツールである。しかしながら同時に、引っ越しの際にこれほど扱いに困るものも珍しいといえるだろう。

引っ越しの労力はもう単純に、それまで家に部屋に溜め込んだ荷物の量に比例する。いや、人間の根気の続く度合いを考えれば、2乗で増えると言ってもあながち間違ってない気がする。いずれにしても引っ越しの際は、如何に効率よく荷物を減らしていくかが勝負になるのだが、ここでこの「本」「書籍」の類というのは本当に始末に困るやつなのだ。

例えばこれが、一時的に読んで終わりの「雑誌」「新聞」のたぐいならまだ良い。それでも燃えるゴミに出すのは一応マナー違反である所が多いので、上手く資源回収などのタイミングに合わせる必要がある。運悪くそれを外してしまったり、それを待つ時間がない場合は、最寄りの紙資源回収ステーションを探すことになるだろう。燃えるゴミにしてもタイミングと出せる限度があるので、あまりに量が多いようなら資源回収ステーションへ自分で持っていくのが確実だ。

さらに厄介なのが、きちっとした「書籍」の類だ。元々それなりの値段もしているので、ポイっとするのには抵抗があるが、さりとて持って行くには手間のほうが大きい。こういうのが一番困る。明らかな稀覯本なら大事に持っていけば良いが、普通に手に入るコミック数十巻セットなどは最悪だ。古本屋に持っていくのも手だが、それもそれなりに手間のかかる話。さらに、こうしたコミック単行本の類は、片付けの休憩と思って手にとってしまうと、いつの間にか最後まで読んでしまったというようなトラップにもなる。

いずれにしても、引っ越しが予定されているなら、実物書籍はできる限り買わず、電子書籍などで済ますのが無難だろう。